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Channel: 中国 –中日旅行ナビ ぶらっ人
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中国・北戴河 監視社会の怖さ痛感

 中国有数の避暑地、河北省北戴河を今月上旬に訪ねた。毎年この時期に中国共産党の指導部と長老が集まる重要会議の開催地で厳重な警備が敷かれていた。  下車した最寄りの駅で、求められるままにパスポートを提示。記者だと分かると、訪問目的や帰りの電車の時刻など詳しく聞かれ、顔写真まで撮られた。...

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中国・武漢 よぎる「現金から感染」

 「現金は受け取りたくないんだけどな」。中国湖北省武漢市でタクシーから降りる際、数枚の紙幣を差し出した。運転手は顔をしかめ、「もう今どき武漢で現金なんか使うヤツはいないよ」と言って渋々受け取った。  中国ではスマホによる電子決済が浸透しており、現金を使う機会はかなり少ない。ただ、この運転手が嫌がったのは利便性からではなく「現金を通して新型コロナウイルスに感染することが怖いから」という理由だ。...

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上海 日本の若者文化人気

 中国も本はインターネットで買う時代だが、上海市の外国語書籍を扱う書店は、日本の輸入書籍コーナーだけが中高生の若者たちでにぎやか。村上春樹さんや東野圭吾さんの小説も平積みだが目もくれず、漫画やアイドルの写真集などをじっくりと品定めしていた。...

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北京 7カ月間の春節休み

 北京市内の小中学校と幼稚園が9月、登校・登園を再開した。北京の学校は1月下旬の春節(旧正月)休み以降、新型コロナウイルスの流行によってそのまま登校できなくなっていた。市政府が再開方針を発表した8月中旬、その日は夕方から大雨となり、ネット上は「親が流した歓喜の涙」などと盛り上がった。...

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中国・洛陽 そっくり 読経の声

 古都として名高い河南省洛陽郊外の白馬寺を訪れた。2千年前に建立されたとされる中国で最古の仏教寺院だ。  本堂の前で手を合わせたら、中から「なーんもあーみーとぅおーふおー」と声が。僧衣に身を包んだ白馬寺の僧侶たちが、厳かに経を唱えていた。  読経の声は、一瞬「日本のお坊さんか」と勘違いしたほど似ていた。「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」の発音は近く、歌のような節回しは日本のお経とよく似ていた。...

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上海 日本の技術で農産品

 「上海人は崇明(すうめい)島のコメしか食べない」という話をよく耳にする。崇明島とは上海市郊外の長江河口にある島で、細い水路が張り巡らされた美しい農村の風景が広がる。  ここに京都の農家の技術協力でコメや野菜を生産している人がいると聞き、収穫祭に行ってきた。上海の高級日本料理店の男性経営者も仕入れに訪れており「日本の生産技術を取り入れたことで、味や品質が安定している」のが長年使っている理由だそうだ。...

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北京 病院イメージアップ

 新型コロナウイルスのPCR検査のため、北京の病院を訪れた。検査を受けるのは2回目。前回はスムーズに済んだが、今回の病院では少し手間取った。  屋外に仮設された検査窓口に行くと、先に診察券をつくる必要があるという。来院者があふれる1階で窓口に並んだが、中国人が持つ身分証がないため、個人情報を登録できない。「事務室に行け」と指示を受けた。...

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中国・涼山イ族自治州 貧困とバイリンガル

 中国四川省の山奥にある涼山(りょうざん)イ族自治州。ある小学校の教室を訪ねると、全児童が大声で発音練習。中国の標準語「普通話」を学んでいるのかと思ったが逆。彼らは既に幼少時から普通話を学んでおり、イ族語を学び直して少数民族の文化継承に努めているのだという。...

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北京 自由への感覚に違い

 「日本はまだ新型コロナウイルスが流行していて危ないんでしょ。ご家族を早く、安全な中国に呼んだ方がいい」。家族ぐるみで親交がある友人女性から助言を受けた。...

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中国・赤峰市 後ろめたさの裏返し

 まだ明るい午後3時、円卓に大皿のモンゴル料理が並び、地元当局者6人が私に上座を勧める。「昼間から大丈夫? 暇なんですか?」。私の皮肉をかき消すように、6人が「大事なお客さんだから当然だ」などと言いながら、馬乳酒での「カンペイ(乾杯)」を何度も迫る。...

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中国・天津 場違いに美しい公園

 天津市の臨海部は大型トレーラーが砂ぼこりをたてて走る工業地帯だ。しかしその真ん中にある「海港公園」では場違いなほどに芝生の緑が美しく、石畳の遊歩道は清潔そのもの。整然と並ぶ木々の幹は細く、公園がまだ新しいことを物語る。...

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北京 お札に名前書く意味

 人の名前が隅に小さく手書きされた100元札を、数年前まで時々見かけた。なぜこんなことをするのか不思議だったが、北京の地元小学校に子どもを通わせていた日本人女性がこの謎の答えを教えてくれた。  女性によると、かつて給食費などを払う際、学校側からすべてのお札に名前を書くように指示された。学校側が集めたお金から偽札を見つけた場合、書かれた名前を見れば誰が払ったものか分かる仕組みだ。...

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北京 あなた、給料いくら?

 「ところであなたは、給料いくらもらっているの?」。北京市内の飲食店。取材で初めて会った会社経営者の男性(42)に、会話を始めて早々に給料の金額を聞かれ、いつものように一瞬、言葉につまった。  中国人と雑談をしていると、初対面の人でも、家族構成や職業といった基本的な質問と並んで、収入を聞かれることがある。日本人の感覚からすれば聞きにくい質問だが、こちらでは気軽に尋ねられる。...

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上海 文句ない?コロナ封じ

 上海市内で、久々に新型コロナウイルスの感染者が確認された。その後の市政府の対応はすさまじかった。  感染者の名字と年齢、職場や居住地の公開は当然。発症前の2週間に訪れたスーパーや百貨店の名前のほか、3カ月以内に医療機関での受診歴はないという情報も当局から発表された。...

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中国・丹東 避けがたい記憶風化

 遼寧省丹東市の郊外で「『日本碑』にはどう行くのか?」と住民に尋ねると、「なんだそれ?」と返された。同市では1904年、日露戦争での最初の本格的な陸戦「鴨緑江会戦」があった。「鴨緑江戦蹟(せんせき)」碑は現地では「日本碑」と呼ばれるというが、具体的な場所を知る住民に出会うまで少し手間取った。...

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北京 色鮮やか 漢服ブーム

 北京市中心部の歴史的な街並みが残る一角を散歩していたら、若い女性2人が色鮮やかな「漢服」を着て写真を撮り合っていた。  漢服は漢族の伝統的な衣装として、唐や宋、明の時代を中心に着用された。日本にも伝わり、和服に大きな影響を与えた。昔話「浦島太郎」の乙姫様の格好といえば、イメージしやすいだろう。...

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中国・丹東 中高生の重い足取り

 北朝鮮との国境の街、遼寧省丹東の工業団地では毎朝6時半ごろから、北朝鮮女性らが宿舎から近くの職場まで集団で歩いて出勤していく。少し前の丹東出張でも車内から望遠レンズを構えた。北朝鮮女性らの労働は国連による制裁に違反しているはずだが、彼女たちの表情は意外と明るいと感じた。...

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中国・文昌 海を越える海南鶏飯

 「シンガポール料理の海南鶏飯(チキンライス)って、食べたことある? 文昌が発祥なんだよ」。中国南端の海南島にある文昌を訪れた際、現地で知り合った会社員、凌敏濤(りょうびんとう)さんは誇らしげに語った。  日本のエスニック料理店で食べた味を思い出した。「海南」は南国の意味なのかと気に留めなかったが、海南島(海南省)の海南とは知らなかった。...

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上海 顔認証の管理者は?

 上海のオフィスビルの出入り口に顔認証システムを搭載したゲートが設置された。ここで働く中国人女性は抵抗感があると口にしたが、嫌なのは顔認証そのものではなく、データをビル管理会社が扱うことだという。...

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中国・武漢 マスクで覆う心の傷

 新型コロナが最初に広まった湖北省武漢市を昨年末に訪れ、マスク姿が意外に多いという印象を持った。8割前後が着用していただろうか。  昨年夏以降、中国では国内移動がおおむね可能になった。内モンゴル自治区や山東省ではマスク姿の少なさに驚いた。着用率はいずれも1割程度だったと思う。8月下旬に訪れた山東省済南市ではタクシー運転手に「暑いだろう。ここではマスクは必要ない」と気遣われた。...

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