Quantcast
Channel: 中国 –中日旅行ナビ ぶらっ人
Browsing all 428 articles
Browse latest View live

中国・丹東 なれなれしい不審者

 中国東北部・遼寧省丹東市は鴨緑江を挟んで、北朝鮮・新義州(シンウィジュ)と向かい合う国境の街。中朝関係の現状を取材するためには、機会をとらえて足を運ぶことが重要だ。ただ、中国当局も記者の動きには神経を使っており、公安関係者のけん制に遭うこともある。  「やあ、先輩!」。氷点下5度、しんしんと雪が降る街中を先日、探索していると、小太りで黒いジャンパー姿の30代半ばとみられる男が突然、声をかけてきた。...

View Article


中国・延安 昔と変わらぬ寝台車

 中国陝西省の延安に出張した際、降雪の影響で北京に戻る飛行機が2日連続して欠航となった。一度は空港での安全検査を終えたものの、待合室にいる間に「雪で延安着の飛行機が北京に引き返した」と非情のアナウンスが。不運を嘆きつつ、夜行の寝台列車で北京に戻れることが分かって、駅に向かった。...

View Article


上海 たこ揚げは恋と同じ

 公園デビューを果たした。上海の自宅近くの公園でたこ揚げをする愛好家の仲間に入れてもらったのだ。  買ったばかりのたこを組み立てようと公園でごそごそやっていたら、王双喜(おうそうき)さん(66)が「そんなやり方じゃだめだ」と手伝ってくれただけでなく揚げ方指導も。「たこ揚げは恋愛と同じ。糸を引っ張りすぎても、緩めすぎても相手は思い通りにならないんだ」と粋なことを言う。...

View Article

上海 長続きしない金看板

 上海の空の玄関口、浦東国際空港で春節の様子を取材していたら、中国・吉祥航空のカウンター前に「共享行李(こうり)」(荷物シェア)と書かれた看板があった。自転車シェアなら知っているが、荷物シェアって何?  看板のそばにいた男性職員に聞くと「うちだけが始めた新サービスです」と誇らしげに説明してくれた。...

View Article

北京 元J2選手正体は謎

 北京のレストランで同業者たちと食事をしていたとき、中年の西洋人男性から英語で「日本人か?」と声を掛けられた。  男性は東欧出身で、日本の元J2サッカー選手だという。スマートフォンで検索したら、関連情報が出てきた。18年前に引退。現役時代の写真を見ると、今も面影が残る。...

View Article


北京 興ざめした名曲鑑賞

 北朝鮮関係の取材のため、米名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏会が開かれた、北京の中心部にある格式高い音楽ホールに足を運んだ。  指定された座席に腰を落ち着けて周りを見渡すと、場内のあちこちで、赤いレーザー光線がぐるぐると回っていた。初めて見る光景。「何なんだ?」。光線の出元を探してみると、会場各地に配置された係員がレーザーポインターを握っていた。...

View Article

中国・張家口 自由な取材の背後に

 4年後に開かれる北京冬季五輪の開催地の1つ、河北省張家口市のスキー場のホテルロビー。スキーウエア姿の家族連れでにぎわう中、黒の革ジャンに革靴のこわもての男性が4人、じっと私を見つめている。  「監視されている」。河北省の警察か地方政府で対外的な交流を担当する外事弁公室の担当者とみられるが、スキー客ではないと一目でわかる格好に苦笑しながら受け流した。...

View Article

北京 相当不運な滑り出し

 「記者なら、こういう敏感な内容の本は大陸に持ち込めないのを知っているだろう」  北京の空港で、税関の職員が中国関連の本を手に、厳しい視線を浴びせてくる。視線をそらすしかない。北京赴任にあたって日本から持ち込んだ本のうち8冊を没収された。...

View Article


北京 債券にパンダや将軍

 これほど国際友好に貢献してきた動物は他にいるだろうか。中国国内で日本企業が1月に初めて発行した人民元建て債券は「パンダ債」と呼ばれている。  日本の金融庁担当者に聞くと「この種の債券には、その国にふさわしい通称名が付けられてきた」ため、中国ではパンダが選ばれたのだという。パンダは世界で愛される存在だと改めて思った。日本で東京・上野動物園のシャンシャンが人気となったのも記憶に新しい。...

View Article


香港 「のどかな休日」実は

 香港島の北にある緑豊かなビクトリアパークは、香港最大級の公園。当地の休日に足を運ぶと、公園西側の木陰は、頭部をスカーフで包んだ何百人もの東南アジア系の女性で埋め尽くされていた。...

View Article

上海 花粉症に代わる大敵

 スギやヒノキの花粉がほとんど飛ばない中国に来て、長年の花粉症との闘いから解放されたと思いきや、今年は上海の街を歩いていても、鼻がむずむずするし、やたらくしゃみが出る。  昨年の今ごろ、知り合いの医師が「最近、花粉症みたいな症状が出たと、来院する人が増えているんですよ」と話していた。私には関係ないと気に留めなかったが、まさか…。...

View Article

北京 突然やってきた「客人」

 北朝鮮からの突然の「客人」がやってきた。北京駐在のマスコミ各社は、金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の宿泊先の釣魚台国賓館に大挙して詰め掛けた。  七年前、故金正日(キムジョンイル)総書記が北京を訪れた時も取材した。深緑の専用列車で到着、車列に守られ釣魚台と人民大会堂をベンツのロングボディーが行き交う。父の足跡をたどるような振る舞いに既視感を覚えた。...

View Article

中国・杭州 悲劇が遺した「譲る心」

 中国浙江省の省都・杭州市で信号のない横断歩道を渡ろうとすると、車が一時停止して私を通してくれた。別の横断歩道でも同じことが起こった。  普段の生活でこういう経験はまずないから、ほとんど感動ものである。第一、この国には「歩行者優先」の発想がない。強者が大手を振って闊歩(かっぽ)する。...

View Article


上海 「朝だこ」に「夜だこ」

 上海の空が朝5時すぎに明るくなるようになり、楽しみが増えた。早朝のたこ揚げである。  2月に近所の公園のたこ揚げ愛好者の仲間に入れてもらったが、私自身は週末の昼間に出掛けるくらいだった。ところが週末の昼間は、たこ揚げする人が多く、他の人の糸が絡まるトラブルがたびたび起こる。...

View Article

中国・北川 癒えない悲しみ10年

 2008年5月の中国・四川大地震から10年を迎え、甚大な被害を受けた四川省北川チャン族自治県(北川県)を訪れた。  16歳の娘を失った父親は、節目を前に、娘に文章をしたためたという。娘は手抜き工事が疑われる校舎の下敷きになった。  「かわいい娘よ、天国で元気にしていますか?天国の校舎は倒れてこないでしょう」...

View Article


中国・大連 後味悪かった肉まん

 拘束されて約2時間たった午後1時ごろ、警察官が「おごってやる」と近くの食堂に案内してくれた。豚肉と白菜、シラタキなどの具がたっぷりの肉まんは、こんな状況でも食欲をそそる。水っぽいおかゆもキュウリの漬物とすすると悪くない。しめて9元(約150円)。  そのころ習近平(しゅうきんぺい)中国国家主席と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長も、同じ大連市内で昼食を終えていたのだろうか。...

View Article

北京 寂しくなった助手席

 ようやくタクシーをつかまえ助手席に乗り込むと、運転手がかすかに怪訝(けげん)な表情を見せる。数年ぶりに北京で暮らし始め、こんなことが数回あった。  以前は北京でタクシーに1人で乗るとき、助手席に座るのが一般的だった。最初は慣れなかったが、徐々に抵抗感がなくなった。「中国になじんだかな」と少し喜んだぐらい。...

View Article


中国・永定 見上げた商魂に感心

 米国がミサイル発射基地かと疑ったと伝えられる巨大な円形住居「土楼」。2008年に世界遺産に登録されたため、「土楼の王」と呼ばれ、福建省永定県にある4階建ての承啓楼には、住民と宿泊者以外は上ることができないといわれた。...

View Article

上海 道を聞く必要ある?

 私が人の良さそうな顔をしているかどうかはさて置き、上海の街を歩いていると、しばしば人に道を聞かれる。日本では経験しなかったことだ。  最近、スマホ片手に地図アプリを見ながら道を聞いてきたおばさんがいた。私が「それがあれば他人に聞く必要はないでしょう」と言うと、「これを見ても方向がよく分からない。人に聞く方が手っ取り早いのよ」。...

View Article

北京 29年前と同じ空の下

 北京の天安門広場で人民解放軍が学生らに銃口を向けた29年前の6月4日は、曇り空の暑い日だった。今年の同じ日、日陰のない広場は、照り付ける太陽から逃げ場がない。...

View Article
Browsing all 428 articles
Browse latest View live